ドラマ版の前半を見ていたので前編は軽く見る。
小説は読んでないが、基本ドラマと映画はストーリーが同じだったので、同じなんでしょう。
ドラマ版は途中で挫折した。
暗くて内容もそこまで面白いと思えなくて最後までいけなかった。
映画版は反対に引き込まれた。
何が違ったんだろう。
暗さは同じだが、見入ってしまった。
佐藤浩市の力なんだろうか。
ある程度ドラマ版で暗さの耐性がついていたからだろうか。
前半では全くどうなるんだろうと思っていたが、最後に誘拐事件が起こり後半への急展開。
後半の2時間で話どう終わるんだろうと思ったが、まさか犯人までわかるとは思わなかった。
そういう展開ね。と。
何より被害者の雨宮の哀しみが半端なかった。
執念の半端なさが泣ける。永瀬正敏のものがなさが色を添えている。
これを見ていたら誘拐の正当性って何もないとつくづく思う。
(そもそも正当性なんてないですが)
あとは、組織というものが、個人には思い通りにいかなささ。
お互いの思惑があり、二元論では片付けられない。
舞台が警察なので極端に描かれていますが、どんな組織でもあることだと。
泣ける映画ってわけじゃないですが、しみる映画でした。
なかなか面白かったな。いい映画って思えた作品でした。
1週間だけだった昭和64年をフックにしていますが、
あまり昭和64年は実は関係なかったというのもタイトル付けとしては面白い。