「リバース」湊かなえ 最後の一行のための本(※ネタバレあり)

ドラマでちょうどやっている「リバース」。
ドラマは横見でしか見てないんですが本で読んでしまいました。

本を読み返し書くのじゃなく、勢いで書くので思い出しつつです。
間違い等あれば訂正します。



■配役イメージ

ドラマは見てないのでストーリーの比較はできませんが、配役のイメージは言える。

超キーマンとなる広沢由樹が、小池徹平になってますが、
本で読むともっと無骨でゴツい人をイメージします。

このパターンの配役の変更は、東野圭吾原作「容疑者Xの献身」の映画で
石神哲哉を堤真一がやったのと同じくらいの違和感。

ドラマ(映画)を先に見ると、本を読んだときに違和感感じるかと思います。

あと、時間延ばすためですかね、原作ではないジャーナリスト小笠原俊雄(武田鉄矢)という役回りもあるようですね。

他メンバーで言えば、浅見康介(玉森裕太)は熱血漢って役柄なので玉森よりもっと暑苦しい人のほうがあってるかも。
(それって市原隼人がいるのでくどくなるからちょうどいいバランスなのかも)



■あらすじ

本題に戻り、ストーリーは他でもでてますが、
イケてない主人公 深瀬和久(ドラマでは藤原竜也)に人生初の彼女ができて
やっと幸せを掴みつつあったのに、彼女である越智美穂子(戸田恵梨香)の職場に『深瀬和久は人殺しだ』という告発状が届く。


深瀬和久が思い出されるのは大学のときに5人のゼミ仲間でいった旅行だった。。。
(金持ちの村井のおじの別荘を借りてバーベキューでもしようぜって小旅行)
しかし、そのゼミ旅行では、人生で初めてできた親友であった広沢由樹(小池徹平)が事故死した。

その事故死の裏には、雨の中無理に広沢由樹を運転させるために出した浅見康介(玉森裕太)、谷原康生(市原隼人)、
車を運転させるきっかけを作った村井隆明(三浦貴大)、何より止められなかった深瀬和久がいた。


村井隆明(三浦貴大)が別荘に遅れて来たときに駅から遠く車の運転を村井から要請される。
しかし、免許を持っているのは、浅見と広沢の二人だけ。
その二人はすでに酒を飲んでいた。
タクシーを呼べというも村井は承諾しない。

浅見は教員を目指しており、絶対に不祥事は起こせない。そこでなんと広沢に頼んでしまう。
広沢は軽く引き受けて出ていく。
広沢はアルコールに弱く、飲むとすぐに寝てしまう体質だった。。。


1時間後、村井から誰も来ないと連絡が入る。
心配して、別荘にあった自転車(2台しかない)で、浅見と谷原が確認しに行く。

深瀬のもとに電話が入る。
「ガードレールを突っ切ったあとがある。崖下で燃えている。」
深瀬は狂ったように走り出す。現場についたときには倒れてしまい確認もできないまま、
広沢の死を聞く。


それから広沢の死。事故当時にアルコールを飲んでいたことは4人のタブーとなった。


深瀬和久は越智美穂子に届いた告発状を誤魔化す自信がなく、広沢がアルコールを摂取していたことも含め
全部話してしまう。
深瀬和久は越智美穂子に理解してもらえると勝手に思っていたが、
「それは罪がないとはいえない。期待していた答えが言えなくてごめん」といったまま越智美穂子は離れていく。


告発状は深瀬和久だけではなく、他の3人にも届いていた。
しかも、谷原は地下鉄のホームから突き落とされ、命は助かったが殺されそうになった。
先に村井と、その後4人で集まり状況を確認しときに、3人が知る広沢は深瀬和久が知らない広沢由樹を知る。

事故時に立ち会ってない深瀬和久と村井隆明(三浦貴大)は、自転車で現場に行った
浅見康介(玉森裕太)、谷原康生(市原隼人)を疑う。

人生で初めてできた『親友』と思っていた広沢が実は自分が思っていただけで広沢は合わせてくれていただけではないのか。
本当の広沢はどういった人間だったのか、広沢を知るために深瀬和久は調査をする。
実家や故郷の知り合いなどから話を聞いていくことで、衝撃の事実を知る。。。




■感想

読み切ったときは、「そうなのね~」という感想。

深い話ではないが、思い至らなかった私としては面白かった。

ドラマはわからないですが、本だけで言うと軽く読めますし、普通のミステリー好きなら途中でネタに気づかなければ面白いと思います。
気づくと白けると思いますけど。

ただ、最初は主人公の深瀬和久の内面の人としてのダメっぷりが激しくて結構読んでると苦痛。
自分もそれ以上のダメっぷりなのでしんどいのよねー。というところです。
(主人公がそう思っているだけで、実はいい大学を出ていて、コーヒー豆に関する知識・腕も玄人はだしだったりする)

とりあえず読んでみて途中で挫折せず面白ければ最後まで読めばいいんじゃない。
ってところです。(反対に途中で挫折しそうなら無理に最後まで読むほどでもない)

書いてていうのもなんですが、ネタバレ等は知らずに、何も知らず最後まで読み切ることをおすすめします。
そうじゃないと、この本の面白さは味わえないと思います。
なので、この段階で本読んじゃってください。


あ、湊かなえさんの本は初めて読むので、ほか著作との比較はできません。
湊かなえさんの本は暗いというイメージがあるので、手が伸びなかったのよね。
これは個人的には面白かったですが、解説読むと異色らしいのでやはり他の著作読もうとまでのモチベーションにはならないかなぁ。




ここから下はネタバレありでの感想なので、見たくない方は見ないようにしてください。























































■ネタバレありの感想


もう、最後の1行のための本ですね。
最後の1行で余韻を残すタイプ好きなんですよねー。なのでこの本好きです。
(以前の東野圭吾さんはまさしくこのタイプでした。なので超ドハマリした作家さん)

そこに到達するため、しかもほとんどが最後の1行を感づかせないために
わざとに遠回しさせているといった内容。

正直ヒントは出まくってます。

別荘に行く途中で蕎麦を食べようとした時に、広沢だけ大好きなカレー屋に行くといったのは、
『おそらく蕎麦アレルギーやな』というのは多くの読者が気づいたはず。

でも、その後もその事実が出るチャンスは多いのに出てこないのよねー。
深瀬和久が広沢の実家で蕎麦を食べるときなんてあからさまだったのに明確に出てこない。
なんかこれがひっかかるところが出てくるとは思いつつ最後までわからず。


で、別荘に行く途中で買ったはちみつのラベルが書かれてない。
なんて、もちろんひっかかってました。
なんでわざわざラベルについて言及してるんだと。


もう、ここでわかれよ、オレ。ってところなんですが、アホすぎて気づかず最後まで読み切ってやっと繋がるという。。。


ミステリ慣れしている方は途中で謎解きは終わっていたと思います。
しかも、謎解きとしては深くない。

ただ、この本の醍醐味は謎解きではなく、深瀬和久含めたゼミ仲間5人の人となりなんでしょうね。
(人間の本質というか、正しい正しくないだけでないところも含めて)


謎がわかっても爽快感はないですし、それよりは自分は直接の加害者ではないと思っていた主人公が実は一番の加害者だったというところに尽きる。

そこの逆転(リバース)がすべての本です。
なので、書いちゃってますが、何もわからず最後の1行まで読むのが一番の楽しみ方です。


終わり方はよかった。
読了して楽しめた本でした!






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