【感想】中山七里「ヒポクラテスの試練」(祥伝社)

連発で中山七里さんの作品ですね。

と、いうか今年は中山七里さんばっかりになりそうですが、嬉しいことです。読める本がたまっているなんて、あぁ、幸せ。新しいのに追っつけていないなんて素晴らしいことです。感謝です。


「ヒポクラテス」シリーズの最新作(って3作目とのこと)。私は前の2作は読んでないと思う。(完全に覚えてないが多分読んでない)

1作目の「ヒポクラテスの誓い」はドラマ(WOWOW制作)版を見ましたね。主人公の光崎藤次郎教授を柴田恭兵さんがやっていました。本だと口悪い偏屈教授ですが、ドラマ版だと男前の寡黙な教授って感じでしたけど。


で、最新作ですが本の帯に『未曾有のパンデミックのはじまりなのか!?』なんて煽った帯だったので、ウィルスものか!すごいタイミングだな!!と思って読みはじめましたが、菌でした。ただ、感染源がわからないという怖さは最後まで続きます。


菌の謎よりやはり人間の謎解き(?)の方がうまく進んで最後までずっと楽しめましたね。最後まで2つの謎がわからず、最後には明確にわかりますが、1つは「あぁ、そっちね」と思わされましたし、もう一つは全く考えてもいなかったので、「そうなのね。参りました。」と完全に中山七里さんの手のひらの中でまんまと踊らされました。


これの前に読んだ「合唱」にも光崎藤次郎教授が出てきましたが、合唱は謎解きとかの楽しみは薄い内容だったので、こちらでは楽しめました。どっちにしろ一気に読んでしまってるんですけどね。

本では前作は読んでないので、また「ヒポクラテス」シリーズも読んでみるかーと楽しみ増えました。

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