【プチ感想】「マトリックス レザレクションズ」前3部作の偉大さを感じさせる作品

 近所では、すでに公開も終了しかかっている「マトリックス レザレクションズ」


「マトリックス」は映画館でみなあかんでしょ。ということで公開が終わる前に見に行ってきました。


ただ、その前に3部作を見ないと最新作の「レザレクションズ」も見れないじゃんということで3部作見終えるまでも大変。


前のレボリューションズからも20年近く立っている上、1作目の「マトリックス」は2,3回見てぼちぼち覚えているんですが「リローデッド」「レボリューションズ」の2,3作目は映画館で1回見ただけでほぼ覚えてないので、このまま「レザレクションズ」を見に行くのはやばいなと思っていました。


「リローデッド」「レボリューションズ」はアクションはすごかったけど話はそこまで面白くなかったという薄ぼんやりとした記憶しかなかった・・・。


しかも、3部作でネオとトリニティは死んでいるのに、キアヌ・リーブス(ネオ)とキャリー・アン・モス(トリニティ)がそのまま出るということはマトリックスの異次元の世界を描いているか、もしくは、どうにかして生き返るかということなので、前作を見ておかないと多分理解できないだろうなと思ってました。


が、見直すにもマトリックス3部とも長いからね。なかなか見ようと思いつつ見れませんでしたが、公開終わりそうと焦ってなんとか観に行く前に3作見終えました。


見直したらやっぱりねー。1作目は最高ですわ。今見ても面白い。最後の飛んでいく終わりだけどうよって思いますが、話自体は今でも全然色あせてない。


2作目の「リローデッド」はアクションですな。見ながら思い出してましたけど、1回みただけでもそこそこ記憶残っているのはそれだけインパクト強かったんだろうな。あと、ちょいエロいですね。


3作目「レボリューションズ」は戦闘が冗長的でしんどい。あと、マトリックスの説明が長いのでなかなか頭を使う話でした。


言えるのは一気に3作見ると結構マトリックスの世界がわかるようになるってのが新発見。当時は情報量が多すぎて理解が追いついてなかったが、今回は結構理解しやすかった。時代がついてきて私の方な凡人でもわかるレベルになってきたといえるのかもしれませんが。

あと、最初の印象以上に2,3作目見直しても面白かった。 20年前の若かりし頃はメロビンジアンが嫌なヤツだなぁと思っていましたが、今見たら魅力的だわーと思って見てました。


SFアクションといっていいのかわかりませんが、何がすごいって20年前の作品なのに今見ても全然設定に違和感ないどころか、今の作品として公開しても十分楽しめる作品。


反対に20年経っているのに、色褪せないどころか何も映画レベルって変わってないんじゃないかということを感じてしまった。 ワイヤーアクションやSFX・VFXは進みましたが、マトリックスの衝撃度をこすのはいまだにない。


どちらかというと、その後はCGやスタントマンを使わないアクションシーンのほうがうりになってきているのでマトリックスを越せないジレンマがリアルの方向に進んだのかもしれませんね。


そうはいいつつ、映画自体としては「TENET」みたいなすごい映画も出てますし、マトリックスが完璧とはいいませんけどね。十分他の作品もいっぱい楽しんでますので。


そんな偉大な作品だからこそ、20年経って新作が出る(出せる)ともいえるかもしれません。色褪せない3部作ってことですね。



とにかく気をつけたのが、「レザレクションズ」を見る前にネタバレを読まないこと。読んでしまうと楽しめないと思ったのでそれだけ気をつけて観に行きました。 レビューの詳細は見ませんでしたが、評価が完全に分かれていることだけは見ていたので、反対に自分はどのような感想を持てるのか楽しみに観に行きました。



さて、実際に観るまでの感想が長かったですが、「マトリックス レザレクションズ」観てきましたよ。


もう。なんつーか。面白い・おもんないという作品じゃないのかも。ってところでしたね。普通に面白かったというと面白くないです。 ただ、じゃあ、観ないほうがいいかと言われると、マトリックス好きなら観とけ。と思います。


そんなわけで私自身は面白かったとは言えないが、観てよかったと思えた作品。ネタになる作品ですね。


内容的にはネオとトリニティが歳食っても再度ラブ・ストーリーをやりまっせという内容ですが、3部作についての話とその後のマトリックスについてを知れるので、そういう意味での価値があります。


普通にわからんのは、20年経って今更これをつくるって理由が理解できなかったですね。マトリックス自体の世界観は特に変化したわけでもないと思うので、それをより詳細に解説したかったのかなと。続編じゃなくリブートつくるなら商業的にということで理解しやすいんですけどね。


ネオとトリニティだけがオリジナルキャラクターというのもしんどかったです。やはり20年経っているのは大きい。しかも、二人共3部作のときが、メタクソかっこよかったので、それを今歳食ってはなかなかアクションが厳しかった。ネオもバリア~って感じで魅力減りまくってたもんなぁ。


モーフィアスも亡くなっている設定なので当然なのかもしれませんが、やっぱりモーフィアスって名前で出るならローレンス・フィッシュバーンじゃないとなー。今回は、軽すぎるのよねー(俳優さんのせいじゃないですよ。設定としてね)。モーフィアスは重しなので、それならモーフィアスとして出さないほうがよかったと思った。


スミスは元々がプログラムなので若返ってもそこは受け入れしやすかったかな。


あとは、根本ですけどネオとトリニティが生きていたという設定がどうかなーと。まぁ、電気のためって納得感はあるけど、それだと結局今回って1作目のマトリックスをなぞっているともいえるしなーと浅はかな私は思ってました。(そもそも私の解釈自体が勝手なので合ってないんでしょうが)


で、終わってこれって続くの?って思ったら続かないみたいな記事あるけど、よりこの4作目ってなんのため作ったのってよーわからんってのが本音でした。


本作の中で(本作の中ではゲームのマトリックスですが)リブートは儲かるし、ワーナー・ブラザースも次作を求めているみたいなこと言っていましたが、まぁ、それは本当でしょう。


で、申し訳ないが、観客として単に楽しむいという意味でいうなら、完全に出演者を一新した世界観だけ残したリブートのマトリックスのほうがいいんじゃねと思ってしまいました。(バットマンみたいにね)


ただ、観に行って時間立つと3部作について語りたかったのかな、と思ったのが今の感想です。なので、3部作好きな方なら観とけというのはそういう意味です。


あとは、見直し+4作目観に行って、それまでは1作目だけおもろかったと思ってましたが、3部作面白いじゃんっていうことで3部作自体がプラス評価になったので、4作目も数年後や数十年後には良かったという感想にかわるかもしれません。

全然私は時代の先にはいけてないので。


マトリックスやっぱすごいなぁ。20年経っても普通にネタにできて、世間的にも理解できる作品っていうのは本当に偉大です。



#そういえば、「リローデッド」か「レボリューションズ」のときかにグッズで買ったネオ版のサングラスまだあるはずだ。付けたくなりましたわ(笑)