中型バイク免許取得への道のり【中型免許取得編】

教習所に申し込んだ後、実際に通う

 前回は、中型免許を取るために教習所に申込むまでをお伝えしましたが、とうとう教習所での苦労というより思いっきり心折れたことを告白しましょうか。。。


少ないでしょうが、同じような方がいらっしゃると思いますし、私も心折れたときにYahoo!知恵袋とかを貪り読んで困っている方の同じような投稿を見て少しだけ安心したのもありますので、そういった方の少しは心の癒やし?になるかと、かなり恥ずかしい教習所での出来事ですが書いておきましょう。


入校日はとにかく緊張していきました。実車があるというのが一番の緊張。やっすいヘルメット(でもフルフェイス)を用意していったので、125ccまでのヘルメット(とは、書いてないんですが安かったので中型は適用不可とか言われるんじゃないかという不安ですね)で使えないとか言われたらどうしようとか、グローブちゃんと使えるかなとか、免許要件にメガネは不要なんですが結構ギリギリ視力のため念のためにメガネを付けて教習受けようと思っていたので、メガネちゃんとつけられるかな、とか基本的な不安で参加しました。


当日は20人くらいでしたかね。30人はいなかったと思いますが多かったです。入校待ちだったという時点でもわかるように希望者多いということでした。コロナの関係でどこの教習所もすごい希望者らしいです。


当日の入校者は私より年上の方は2~3人くらいでしょうか。やはりほぼ年下の若い方が主流でした。当たり前ですが。

20代くらいの女性陣(4人位)の方もいらして、すごいなぁと思いながら参加していました。

最初は入校の説明なので特に粛々と聞いていただけですが、夕方から早速実車。

最初説明あるかと思うと、いきなり跨って乗りながら説明を聞いての講習。いやー、びっくり。もうちょい説明してから乗ると思っていたらほぼぶっつけ。クラッチレバーを半クラしつつ動かすっていうのが最初でしたね。


何回か半クラ練習したら早速外周を周るという。マジかと。いきなり乗るのかと。まぁ、学ぶより慣れろともいうのでこういうもんかと思いつつ、なかなか必死でついていきました。

足をマゴつきながらもギアチェンジも行い、とりあえず走らせることはできました。原チャには乗ったことあるとは言えバイクのミッションは初めてだったので、右足がブレーキというのも初めて知りました。

自転車だと後輪ブレーキがメインで使うので、バイクは後輪ブレーキが3で前輪ブレーキが7が理想とのこと。 実際に乗ってたら後輪0、前輪ブレーキ10ということも多々あったので、後輪ブレーキが当たり前と思っていた自転車の感覚からすると、これが一番びっくりだったかな。


motogp見ていたらブレーキ操作でフロントがガクンと沈むのも前輪がメインでブレーキかけているということかとちょっとわかったりもしました。(昔ですが、一時期見てました。ノリックとか加藤大治郎とかいた時代。バレンティーノ・ロッシの全盛時代ですね)

まぁ、motogpは手で後輪ブレーキもできる握りがあるみたいなので、後輪ブレーキを使ってないわけじゃないっぽいですが。。。


初日は、とりあえず乗るってことだったので、それで終了。ちゃんと?というか多分エンストもせずだったのでなかなか順調なスタートでした。

それだからといって自信などはなく、今後どういう教習になるんだろうという不安と、バイク自体に乗れた喜びとの交差感情でした。



一本橋(平均台)で苦しむ


入校日がちょうどGW前だったので、GW中に予約を取りまくってGWに行きまくるぞ、と結構連続で通いました。 連続でほぼ取れなかったので1日1時間って日も多かった分、終わるまで時間がかりました。


意外にエンストはそこまで起こらなかったんですが、私の一番の問題が「一本橋(平均台)」。これがどうしてもうまくいかない。途中で落ちるとかではなくて、そもそも最初に乗れない。まっすぐいかない。たまにはうまくいきますが、他の課題に比べると圧倒的にうまくできない。


スラロームは後輪ブレーキ使えばそこそこ行けたので(もちろんタイム気にせずで)、タイム云々じゃなくて平均台(一本橋)に乗れないということが、私を苦しめることになります。


何限目だったかは、もう忘れましたがちょうどGW中の教習時間。私の時間に豪雨が降りました。その時間は、自分が苦手なところを集中的にやりましょう、ということで、もちろん一本橋(平均台)の課題に取り組みました。

多分、1時間の講習中に10回程度やって実際にうまくできたのは1回だったんじゃないかな。雨でメガネは曇る。カッパは着ているけど当然靴下まで濡れる。 うまくいかなくて、最後補講を伝えられるという最悪な1日で終りました。


もう、凹み具合は半端なかったですね。雨が降ったのでよりなんか気分的にも悲惨になりましたが、快晴でも平均台がうまくいっていたとは一切思えません。


教官からは色々アドバイスをもらいましたが、バイク教習は複数教官でやるのと、毎回違う人なので課題は同じでも言われることが都度違うのでなかなかしんどかったです。基本となる目線を先にっていうのは共通してましたし、それが大事なのも確かでした。


色々アドバイスはいただいて腕の動かし方やとりあえずタイムじゃなくて最後まで行ってしまえばいいとも行ってくれましたが、私の場合は平均台自体に乗れない。乗れることもあるけど、どうやったらまともに乗れるかという法則やイメージがわかないという根本的な問題がありました。


たまには乗れるし、最後まで行けるんですが、どうやったらそうなるかがさっぱりわからない。最初がうまくいかなので、アクセルとクラッチミートの問題なんだってことは今はわかりますが、そのときはわからないし、アクセルとは思っても具体的にどうかしたらいいかとかは、とにかく苦しみました。


やはり補講受けても他の課題はなんとかできるんですが、一本橋だけうまくいかなくて自信をなくして、正直ほぼ心が折れそうな状態に陥りました。と、いうか折れていたかも。。。


教習本を読んで参加してもだめで、同じような人がいないかと思ってネットを漁りました。そうすると同じように私くらいの年で中免を取ろうとして困った方や、免許自体挫折した方というのも出てきて、自分だけじゃないんだと少しだけ安心しました。


追加料金がかからないとは言え、そもそも課題がクリアできないということと自分の心がおれかかっていて教習所行く事自体がちょっと嫌(というか重く)になっていたので、免許を途中でやめるということも最悪ありかとまで考えました。費用面の損はありますが、趣味でやることをここまで嫌がってやることもないかというところまで考えました。


教習所のせいじゃないですが、やはり一番高額な教習所にいっておけば、もっと優しく教えてくれたかな、 なんて人のせいにしたりもしてました。(瞬間、教習所を再度そっちに申し込みし直して、教習所自体を新しいところに行き直そうかなとまで思いました。冷静になると再度違う教習所に行っても同じ可能性あるし、 下手すると反対にもっと指導内容合わなくて困るかもということも気づきましたが、凹んでいるときは人のせいにしたいものなので…)


そのままネットを見ていると同じようなことで困っている人もあると同時に、教習の対策についても書かれているサイトが多くあって、そちらも読みまくりました。


一本橋についてももちろんいろいろ書かれているところがありました。やはり目線は基本に書かれていました。


私が完全に困っていたアクセルワークで書かれていたので役に立ったのが、一本橋に関係なくですが、アクセルスロットを回すのを腕や手全体でやろうとするんじゃなくて、「スロットワークは右手の小指でやるような感覚で」ということがありました。(ごめんなさい。どのサイトのどういった内容だったかは忘れました)


どうしてもクラッチとアクセルワークがうまくいかなかったので、アクセルワークが一定でいかない私の欠点を補ってくれるとても助かったアドバイスの一つです。


また、そこら中のサイトを色々見たので、どれかわからなくて紹介できないのが申し訳ないですが、他にも個人的に役立った内容としては「腕を真っ直ぐ下ろしてハンドルを持つのではなく、周りからそっと握るように持つ」というのも役立ちました。


他には、「毎回同じバイクに乗らない。同じ機種であっても個体でクラッチの遊びが違うので、最初に乗ったときに半クラの位置を確かめて」というのも意識するようになりました。


正直、上記のアドバイスを意識していきなりうまくなったり平均台がクリアできるようになったかというとなりませんでしたが、教習所ではアクセルとクラッチミートのアドバイスはほぼ貰わなかったので(スタート時にもっとアクセルを吹かせて、というのはありました)、アクセルやクラッチと自分なりに試行錯誤することができて、一本橋の確率が徐々にではありますが、上がるようになりました。(それでも100%には程遠く。。。)


とりあえず平均台の確率が上がると、なんとか折れていた心も回復し教習所は普通に通えるようになりました。本当にインターネットと色々とアドバイスを書かれていた方には感謝です。一旦挫折しそうになったので、同じように苦しんでいる人がいるんじゃないかと。こんなおっさんも同じように苦しんだんだということを書こうと思って長い文章になってます。


あと、課題には関係ありませんが、とにかく教習車は当然400ccで重いので乗り降りが怖い。こかすんじゃないかと毎回乗り降りが怖かったですね。

それについても、ハンドルを右に切ってから乗り降りするとし易いって書かれてて、なるほどとー!と役立ちました。(右に切るとバイク本体と身体が近づくため)


あと、3~4回(いや、実際はもっとかなー。)コケました。その中で1回上記の豪雨のときコケて、なんとバックミラーを折ってしまうというすごいこともしてしましました。

さすがにこれは弁償だろうなと思ってましたが、大丈夫大丈夫とバイクを起こしていただきバックミラーについても請求されずでありがたかったです。


そんなこんなでなんとか見極めも終わり、卒検まで進むことができました。


卒検1回目


卒検は練習もなく1発勝負。なかなか緊張ですが、やはり最後まで成功確率の低い一本橋の成否にかかっていると思って数度の卒検を覚悟して臨みました。

(あとは、おっさんなので卒検コースを覚えるのもちょっと最初はしんどかったですが、卒検のときにコース間違えても教えてくれるって知ったので、安心とともに先に言うてよ~とは思いましたね)


個人的には長かった教習生活が終わり(終わってないけど)、卒検日。

卒検は無事に一本橋通過!(タイムは知らん)

もう、あとは丁寧に課題クリアしたらいいわと思っていたら途中で止められる。意味もわからないまま卒検中止で落第。


なんと、クランクでポールに後方がヒットしていたとのこと。全く意識もないし、感触も感じず。

今までの講習でも注意もされたことないことだったので、説明されても意味分からない状態でした。教官も気づいてないかもしれないが、といって正直全くわからなかったと答えました。


一発アウトということでその日はそれで終わり。。。

補講を受けないと再度卒検を受けられないので補講と卒検を予約して再挑戦。。。


全く今まで注意されたことも注意したところでもない点で卒検落ちたので、そこからまたネットで勉強。。。

どうも私の場合はラインに注意が必要って感じだなと自分であたりを付ける。補講では、ラインを注意するも、今度は注意しすぎると速度が落ちすぎてエンストと立ちごけの可能性あるので一本橋だけじゃなくクランクもネックになりつつ卒検再度挑戦になりました。


教習所のときって頭で考えることが多くて、身体がついてこないんですね。要は慣れてないから身についてないので頭で考えるけどできない。その苦しさはありました。


で、課題それぞれで頭使いますよね。 例えば、急制動なら早めに最速までギアを上げて、言われているポイントからスピード出して、手前のポイントからブレーキかけだして停止線を絶対に越えないように。なんてことを考えつつやるというしんどさ。


やっと卒検まで来て、課題をクリアしていたので集中的には一本橋だけで頭使っていたのに、クランクが増え+今まで気にしてなかったポイントまで増えたのでしんどさ半端なかったです。


このとき思ったのは、卒検も落ちても追加料金かからないパックだったので、3~4回覚悟しようと。できれば6月中に卒検受かりたい。無理でも7月にはいけるだろうと。


学生の夏休み+真夏になると昼の教習が暑すぎて休講になるので、それまでには取ろうということを思い、焦らないようにしました。



卒検2回目・・・

前回のコースは一本橋が先でクランクがあとでしたが、今度は逆。クランクが先で一本橋があと。やはり、一本橋のほうが苦手なままだったので、できれば先に一本橋を終えたかったが、こればかりはしょうがないので緊張のまま再挑戦。


クランクはとにかく当てないようにと思ってやるが実際に後ろがあたってないかは自分ではいまいちわからないままでしたが、止められなかったので問題ないと。

そのまま平均台へ緊張しながら行って、多分、超速で一本橋をクリア。なんとか最後まで行きました。


検定員からのフィードバックは予想通り一本橋が速いという指摘はもらいましたが、なんとか卒検合格!!

やりました。長かった。というか、期間より辛かった。この歳でこんなにつらいとは。。。


実際に卒検合格したのがちょうど、6月中旬くらいでしたでしょうか。結局教習所通いは2ヶ月くらいでした。


終わってしまえばいい経験でしたが、通って心折れたときはまじで、仕事でもしんどいのに、何自分でお金払ってこんなにしんどくなってるんだろう、と思いましたね。


終わったときは達成感より、やっと終わったという安心感でした。

実際に免許の追加にいったのは7月最初に行きました。終われば短い旅路でした。



本当に心から思ったのは、車でもそうだと思いますが、バイク免許も欲しいと思ったら、少しでも早く取っておいたほうがいいということですね。


もちろん、年齢重ねても免許は取れますし、実際に取りましたが、やはりしんどい。身体の動きもそうですし、コース覚えるのもそうですし。通っているときは当然周りは9割以上若い方だったので、身のこなしの軽さの違いはまざまざと感じました。


ただ、バイクは乗るのは年取ってる方がメリットあるかも。自分が下手なことわかっていることと、怖いの理解しているので無茶な乗り方しないしできない。20代に乗ってたら絶対にスピード出していたので死んでるかもなと普通に思います。


あと、車にも乗っているのもメリットですね。車からのバイクの怖さってわかるので、無茶なすり抜けしようと思わないとかもありますし、車乗っているときもバイク注意しますしね。 


月に2~3回くらいしか乗らないまさに週末ライダーですが、それでもバイクは楽しい。で、やっぱりMT取っていてよかった。下手なのは変わらないですが、乗る楽しみは味わえてます。


いまも乗るの怖いですけど、楽しいです。乗っていくところ別にないけど、バイクには乗りたいと思う。私は車も同じです。行くところないけど乗りたい人です。ただ、下手なので、車もバイクも乗ったらグッタリ疲れるため乗るためには結構根性いるという。


興味ある方はバイク乗りましょう。安全にね。


ただ、バイクは天候に思いっきり左右されるのでまともに乗れるのは本当に期間が短いので、完全な趣味ですけど~。