気づけば令和6年も越してました。クリュウです。
ブログ書くのも久しぶりすぎて、どう書いたらいいかも忘れてますね。
本は定期的に今も読んでますが、とにかく分量が多かったのと、最後がちょっと衝撃でもあったので、残しておいてもいいかなと書いてます。
いつもながら、自分の感想をダラダラ書いているだけなので、特にストーリーとかはないですよ。
ホリー・ジャクソンさんの3部作(+1)で4冊
1「自由研究には向かない殺人」
2「優等生は探偵に向かない」
3「卒業生には向かない真実」
プラス1「受験生は謎解きに向かない」
プラス1「受験生は謎解きに向かない」
順番的にはラストなんですが、プラス1と書いた「受験生は謎解きに向かない」から紹介。なぜ、最初に持ってきたかっていうと1~3の前日譚なので、時系列的にはこれが一番最初なんですね。ただ、時系列的には繋がってるんですが、完全に別途の話なので、1~3で面白いと思った人が読む本ですね。
単体でも十分読めますし、謎解き自体は楽しく読めますが、登場人物をわかってないと役柄を演じる設定がめんどいって感じるかも。まぁ、単体で読むほどでもないかなと。あくまで、1~3で楽しんだ人が読む本だと思います。
ちなみに、「受験生は謎解きに向かない」は前日譚と記載されている通り、1~3の本編に入る前の話です。ただ、これから読むより1~3の後に読んだほうがいいですね。(スポット的に出てくる人々を理解するには1~3を読んでないと楽しめないため)
この本のラストで1「自由研究には向かない殺人」の自由研究テーマが決まるって流れになっています。
この本のメリットは、薄いってこと。他の3冊が激分厚いので超薄く感じますし、1~2日でサクッと読めます。
1「自由研究には向かない殺人」
もちろん、私もこの本から読み出しました。(そもそもこの本を読んだときは「受験生は謎解きに向かない」はまだ未発売だったので読みようがなかったとも言えますが)
本を知ったきっかけは、ジュンク堂で平積みにされていたのを見たからですね。最近、本を知る機会がないので、結構ジュンク堂さんで本に出会える機会を与えてもらっていて助かります。
軽く本のあらすじを見ても、女子高生が主人公で頑張って謎解きします。みたいな感じに受け止められたので、そんな眩しい本をオッサンが読めるかなぁと思ってちょっと悩みましたが、いろんな賞を獲っているということと、すでに3冊が出ている状態(要は3冊目完結編の発売に伴い平積みされていた模様)だったので、3冊も続くってことは評価されている=面白いってことだろう。という感覚で、まずは1冊目を手に取りました。
読み始めると、主人公のピッパのキャラがなかなか強烈でしんどい。正義感が強いというか個性が強いというか、個人的にはちょっと暑苦しくて好きになれないって感じですね。普通だと主人公を好きになれないとあまり進まないんですが、話自体は面白くて読み進められました。
SNSやPodcastといった今どきな設定もいいですね。話自体が進む過程で、やはりちょっとご都合主義の部分もちょいちょいありますが、それを気にならないほどのストーリー力でしたね。
また、主人公の我の強さと反対に解く謎の重さ(無実の証明)といったギャップも面白さに拍車をかけていると思います。
とにかく分厚い本ですが、サクサク読めますし、挫折することなく読み進められました。
話自体も、結末は重いですが、それまでの過程が重いので、納得の内容。人気というか評価高いのもわかるわー。面白いわーと読み終わった作品です。
2「優等生は探偵に向かない」
1作目を楽しく読めたので、そのまま2作目に突入しました。設定などが引き続いているのはわかっていますが、別の話なので、これだけでも楽しめるっちゃー、楽しめるんですが、もう最初で1作目のあらすじと結論(犯人や動機等謎解き含んで全部)が書かれてしまっているので、とにかくこのシリーズ読むなら1作目から読まないと、間違えて2作目を先に読むと1作目を読む楽しさは半減以下になります。
(プラス1は完全別作品のため、本編3作の内容については触れられてないので単独で読めます)
1作目より主人公の性格がより暑苦しいというか正義感がちょっと鼻につく部分はありますが、これはオッサンだからかなとも思います。真っ当な正義感を持っている若人なら、そこまで気にならないんじゃないかな。
1作目は話自体は結構重い内容でしたが、2作目は友達のお兄さんを探すという最初は軽い始まり。ストーリー自体は1作目のほうが面白く感じましたが、2作目は人間模様を楽しむ作品かなと思います。
そのまま順調に終わることはなく、ラストはまた違った意味で重い終わりとなります。読み切った後にわかることですが、3作目への必要事項だった結末になります。
1、2作目と登場人物も舞台もかぶっているため、1作目が面白いと感じた方なら十分2作目も楽しめるんじゃないでしょうか。
まぁ、3作目もですが、とにかく分厚いので、読むに当たっては分厚さに挫折しないことが一番大事かも。
3「卒業生には向かない真実」
1~2が面白かったので、3作目(完結編)も楽しみにしていました。前の作品の解説などで、3部作っていうのは記載があったので、これが完結編というのは最初からわかって読みました。
最初にいっておくと、評価が賛否両論って書かれていることが多いですが、読めば一発でわかります。
1~3作全部に関わることですが、ミステリでもあるので、ネタバレは読まずに3作とも読まれることを願います。私は、賛否両論ということも知らずに読んだので、まじで、3作目は衝撃でした。
3作目も分厚い本ですが、3作目は2部作と思ってもらったほうがいいです。ちょうど真ん中くらいまでと、真ん中以降で別話。1部は今までと同じようなミステリという謎解きものの趣向です。
これも、出だしでいきなり1~2のあらすじと結論を全部書かれてしまうので、これから読み始めるのは無理というか、単体で読んでもこれは面白くないです。2作目はまだ読めるかなと思いますが、3作目は単独では読めない本だと思います。
2部は、はっきりいうと価値観の問題です。
もう、人によるのでいい悪いという話ではないですが、私は3作目は全然面白くなかった。ただ、最後どう終わるのか、って結論を知りたくて最後まで読んだというのが事実。
正直、1部から主人公の精神が重くなっていって、今まで以上の重さ。読んでてもしんどいくらい。2部は全く面白いと思うところがなく読み進めるのが苦痛でした。
ラスト読み切ったときは、ホンマにこれで終わるんだ(終わらすんだ)・・・。ってのが本音。途中、今までのすべての話を夢オチするんじゃないかと思ったくらいです。
これで終わらせるっていうのが、衝撃の終わり方です。もう、知りたい方は、長いですが3部作とも読んでください。まず1作目を面白く感じなければ無理ですけど。
上にも書きましたが、これは各自の正義感や価値観といったことを考えさせられる内容だと思います。いい悪いというより、自分としてどう受け止めるのか、って話。
賛否両論となるのは当然の内容だと思います。
本としては、全く面白くなかったですが、考えさせられるという意味では価値がありましたし、衝撃すぎて忘れられない本になったのも確かです。特に、女子高生という設定からここまで来る(やるのか)というのがなかなかエグい。
解説とか読めば、作者自身がこういう話にしたかった、訴えたかった、っていうのはちょっとは理解できるかなと思います。まぁ、判断は各自に委ねるものでしょう。
これは、読んだ方同士で語り合いたい本になるかと思います。
(まじかー。って言いたい本です)
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