初めて参加した立川談春独演会。森ノ宮ピロティホールのホール公演。
5月19日、日曜の13時開始という何と微妙な。土日の公演で土曜に行きたかったんですが、土曜は高畑充希さんの「奇跡の人」があったので日曜で取る。普段はそんなに外出しないので重なるときは重なるもんで、土日埋まってしまって結構忙しい…(お金も飛んでいったし)。
実は、立川談春さんの落語はTVやyoutubeでも見たことないから本当に初めて見るのが生という結構珍しいパターン。
さすがにそんな思い切ったことは普通はしないんですが、なんかのTVで話されているのを見て、下町ロケットの殿村とは全く逆を行く性格っぽいな、とわかり興味を持ちました。
そこで、「赤めだか」を拝読させていただき、なかなか変な人そうだ、と感じ、これは一度落語を見てみたい!ということになりました。
普通だとyoutubeなりで探して見るところですが、先にぴあを見ると何と大阪で独演会やるじゃないかと。ちょうど発売前だったのでこれも縁だと思って購入。結構すんなり買えましたが、当日は立ち見出るくらいだったのですごい人気なんですね。と第三者的な言い方。
着いたら人人。一人できている人も結構いましたね。年齢層はさすがに落語なので高め。それでも落語にしてはまだ若いのかなぁ。50~60代メインって感じに見えましたね。
仲入り15分込で、13~15時の2時間。
まぁ、独演会ですしこんなもんでしょう。と思いつつ席について13時きっかりにスタート。
最初は、大阪を意識した話を結構長くしていただく。(イメージ通り)少し理屈っぽいところもありつつ面白い。爆笑ではなく、理解して楽しむってパターン。
最初の話は「百川(ももかわ)」。始まった途端に『これは、前に春風亭一之輔師匠で聞いた話だ!』とすぐにわかりました。
春風亭一之輔師匠のときは、とにかく面白かった+立川談春師匠の落語は初めてだったので、どうだろうと半分楽しみ、半分ドキドキしながら聴きましたが、パターンは全然違いますが、立川談春師匠も面白かった。同じ話なのに、演る人で中身が違い、どっちでも笑えるのが落語のすごいところです。
春風亭一之輔師匠はかなりおちゃらけ。立川談春師匠はきっちり状況を理解させていただいた上で聴かせる。内容を明確にわかるのは談春師匠で。笑えるというだけなら一之輔師匠はノリで笑えるという凄さ。どっちが上とかはないですねー。両方もっかい聴きたい。それくらい面白い話ですし、お二人の噺はすごいです。
この1本で仲入り。
ちょうど1時間前だったので、後半1時間位かと思って後半に備える。
後半入っていきなり立川談春師匠が、最後の1本は~って感じで始められて『え?2本しかしないの?1時間もしない?早めに終わるのか』と思いつつスタートしたのが「住吉万蔵」という噺。
今演る人はいないとのこと。それは、面白いわけでもなく救いがない噺。ということ。全然面白くない、と前振りされちゃうんだからビックリ。これだけいうなら実は面白いんだろ、と思われるかもしれないが本当に違うんです。と念押しまでされるからよりビックリ。
これから1年位は演られていない噺ばっかり、マニアックなものやっていきます。とのことでした。
そういった意味では貴重な場に居合わせているのか。と思いつつスタート。
主人公の住吉万蔵が本当にどうしようもない男ながら、噺がどうなっていくんだと興味尽きず全然眠くならない。話術すごい。
ただ、終了予定の15分前くらいに「まだマクラ終わったところです」という前振りには「え?」残り15分で終わるの?とちょっとドキドキ。
15時になるも「まだ折り返し。無理な人は帰ってください。ただ、後ろからね」ということでどんだけ長い噺やねん!と思いつつ面白かったのでそのまま聴き入る。
立川談春師匠の言う通り落ちは全然笑えないんですが、噺全体は面白かった。哀しいというかアホな噺というところなんですが、結局1時間半くらい。前日は2時間くらいかかったとのこと。驚きですわ。
座っていても大変だったので立見の人は本気で大変だったと思います。その分貴重な噺が聞けたのでよかったかな。面白かったし。
いやー、本当に大好きな春風亭一之輔師匠とは全くタイプが違いますが、立川談春師匠も面白い。また、来たいと思った噺家さんになってしまいました。お二人とも大阪には来られることは少ないので出費も少なくてすむと思いつつ、数が少ない分競争率が激しいのが玉に瑕。大人気なお二人ですもんね。でも、人気なのも当然ですわ。本当に面白い。
次はいつ見られるかなー。行くなら独演会に行きたいねー。